すまい・まちづくり設計競技

すまい・まちづくり設計競技 第22回応募要項

1 課題地をとりまく事業の概要

 鹿嶋市は茨城県東南部に位置し、首都東京へは約80km、茨城県都水戸市及び筑波研究学園都市へは約50km、成田市へは約30kmという位置に当たります。(位置図
 東に鹿島灘、西に北浦を望み、中央部には海抜40mの平坦な台地が広がっています。
 低地部は鹿島港と連携した工業地帯及び稲作を中心とした水田の田園地帯が広がり、面積は東西約7km、南北約18kmで、総面積は約92.96k㎡となっています。
 鹿嶋市は今から約1、300年前に編纂された『常陸風土記』にも、“海や湖豊かな自然に恵まれた豊かで住みやすい土地”と記述されています。昭和前期まではその風土の中で、鹿島神宮周辺の商業のほか、稲作や麦作、さつまいもの栽培などを中心とした農業と、その生産物を活かしたでんぷん加工業、鹿島灘や北浦での漁業などが営まれてきました。その後、高度経済成長期の昭和36年に、国家プロジェクトの一環として茨城県により『鹿島臨海工業地帯造成計画』が策定され、鹿島港を中心とした大規模な開発が行われたために工業に携わる人口が流入し、市街地が拡大されて行きました。その後、平成5年に創設されたサッカーJリーグに、鹿島地域をホームタウンとする鹿島アントラーズが加盟を果たし、初代ファーストステージチャンピオンになるなどの活躍から、“工業のまち”に加え“スポーツのまち”としても知れわたるようになりました。
 平成7年9月1日に旧大野村と旧鹿島町が合併して「鹿嶋市」となり、平成14年にはサッカーワールドカップが開催され、国際的にも知名度が向上するとともに、市民参加によるまちづくり活動や国際交流活動が積極的に展開されるなど、「のまち」を目標に新たなまちづくりを展開しています。

2 課題地の状況

 今回の課題地はかつて、鹿島神宮の門前として多くの人が出入りし、参拝客のための宿屋、茶屋や土産物屋、さらには日常の食料や生活用品の店が栄えていました。また、旧町役場や近くに交通結節点であるバスターミナルがあったことなどから、鹿島の経済、文化、政治の中心としても賑わっていた場所です。しかし、昭和40年代から始まった、鹿島港を中心とする大規模開発による急激な人口の増加に伴う新たな市街地の拡大や、旧町役場及びバスターミナルの移転などで急激に商業力が低下していきました。
 課題地は、鹿島神宮駅からは参道を上ると5分ほどのところに位置します。東側及び北側は、鹿島神宮の境内地として悠久の歴史を感じるの杜がなだらかにのびており、西側及び南側には昭和40年代に事業認可を受けた土地区画整理事業により新たに市街地を拡大した商業地が広がっています。鹿島神宮の表玄関として、悠久の歴史漂うまちづくりを進めるために建物の用途や形態などを定めた『鹿島神宮周辺地区計画制度』(平成10年度鹿嶋市策定)地区内にあり、そのうち大町通りは「地区整備計画区域」にあります。また、鹿島神宮の鳥居を臨む大町通りは県道鹿島神宮線であり、平成11年度に「の道づくり」として門前町を意識した道路整備が茨城県によりなされました。
 課題地内の建物は商業地域にもかかわらず、ほとんどが10m以下の高さになっており、良好な都市環境を保っています。しかし、地区計画や道路整備がなされてもまちづくりが進まず、経営者の高齢化と後継者不足によって空き店舗も目立つようになり、商業地としての機能が衰退してきました。

3 課題地の条件

 課題地は、国道51号線と県道鹿島神宮線に挟まれた鹿島神宮の西側に位置しており、鹿島台地の一部で北側は斜面となっています。行政区は大町、仲町のほぼ全域と桜町、角内の一部です。この地区は鹿島神宮の御神幸という祭りの山車を所有している5ケ町内の4地区であり、鹿島神宮の祭りを通して地区内外の住民関係は円滑です。
 課題地内は住宅と店舗が混在し、その中には廃業した店舗や空き店舗もあります。建物の構造はほとんどが木造です。居住人口は約150世帯、約500人、65歳以上の高齢者が約200人であり、高齢化が懸念される地域です。

  1. 所在地:茨城県鹿嶋市宮中地内(行政区大町の一部、仲町の一部、桜町の一部、角内の一部)→課題地
  2. 課題地:面積約9.18ha
  3. 都市計画等:用途地域商業地域(建ぺい率80%容積率400%)、防火地域指定なし、鹿島神宮周辺地区計画区域(大町通り:地区整備計画区域)
  4. 課題地道路:大町通り(幅員:18m、歩道あり)、仲町通り(幅員:8m、歩道あり)、桜町通り(幅員:7m、歩道なし)、角内通り(幅員:8m、歩道なし)
  5. 課題地内建物用途:住宅:72軒、店舗併用住宅:45軒、店舗等:32軒、空き店舗:15軒、駐車場:25箇所
  6. 課題地内の従前の戸数:117戸(大町区50戸、仲町区39戸、角内区 9戸、桜町区 19戸)
  7. 課題地周辺
    • JR鹿島神宮駅より徒歩5分
    • 課題地の周辺地区南側:宮中第一土地区画整理事業が終了し、新市街地を形成し住宅と店舗があります。
    • 西側、北側:鹿島神宮駅周辺土地区画整理事業が終了しましたがほとんどが空き地になっています。
  8. その他:平成14年度鹿嶋市全体の観光客年間232万人
    (うち鹿島神宮160万人うち初詣客50万人)
    (うち日帰り客213.5万人宿泊客18.5万人)

4 設計条件

 まちを再び活性化し、この地に住み続けるための住まいと店舗のあり方、そのために必要な施設を課題地内に取り込み、まちの再生計画案を提案してください。

  1. 鹿島神宮を意識した景観形成について
    • 大町通りは道路に住宅の車が止まり、観光客が自然に歩けない状況となっています。安全上、景観上好ましくない状況の解決策を提案してください。
    • 鹿島神宮を鹿嶋の顔として意識した街並みの形成を提案してください。
  2. 再配置計画について
    • 再配置計画において従前の戸数は維持することとしますが、住宅、店舗等、駐車場の配置は自由とします。
    • 既存の大町通り、仲町通りは現在の位置としますが、それにつながる通りのあり方は自由とします。
    • 課題地の居住者は鹿島神宮の氏子であり、この地区に今後とも居住を希望しています。氏子は祭りを行うための当番を受ける生活圏を形成しているため、できれば各当番の単位(=行政区)で再配置計画を考えてください。その場合、現在の行政区の位置にとらわれることはありません。
  3. 賑わいづくりについて
    • 課題地内には住宅、店舗等、駐車場の再配置によりできた余剰地に賑わい空間(施設や広場等)を設けてください。
    • 来街者(観光客等)との出会い・ふれあいを求めるような街並み(店の配置)の提案をしてください。また、街並みにふさわしい業種、店舗の加入も考えてください。
  4. 店舗と住宅の設計について
    • 店舗については、店を貸すことも考えて、住宅一体型ではなくそれぞれ独立した設計としてください。
  5. 駐車場の提案
    • 駐車場は、観光客の駐車場、店舗利用者の駐車場、自家用車の駐車場がありますが、課題地内に適切に配置され、運営されることによりこの地区の活性化が見込まれるような提案としてください。

5 応募設計図書

  1. 計画の趣旨・コンセプト
    • 計画の趣旨として、計画の方針、まちづくりの方向性等を文章で表現してください。
    • 計画のコンセプトとして、まちづくりの目標、まち再生計画のテーマ等を具体的に表現してください。
  2. 全体計画図
    • 課題地の全体計画(住まい・店舗・駐車場等の再配置計画)は、用途別に色分けしたものとしてください。
    • 縮尺は1/1,000程度とします。
      【動線計画】
    • 駐車場の利用目的(観光、商業、自己用)を明確にし、人と車の動線を示してください。
    • 駐車場の利用効率を上げるための提案をしてください。
  3. 店舗及び街並み計画等
    • 大町通り、仲町通りの2カ所について、街並み計画の特徴等を図面またはイラスト等で表現してください。
    • 住宅と店舗の設計を、大町通り、仲町通りそれぞれ1カ所ずつ提案してください。
  4. 賑わい空間づくり
    • まちの活性化のための施設や広場等を提案してください。
    • 提案したアイデアについて、その活用や運営方法を適宜文章、図面、イラスト等で表現してください。
  5. その他
    • 必要に応じて、平面図、立面図、断面図、部分パース、イラスト等を使用して表現してください。
  6. 提出図書
    • A1版(841×594)2枚以内に横使いでまとめてください。
    ・図面は巻けないような表装は施さないでください。

6 登録及び提出方法等

  1. 応募の登録等
    • 応募しようとする方は本応募要項にある見本に従って、添付の郵便払込取扱票に所定の次項を記入の上(記入例参照)、その用紙を使って登録料3,000円を郵便局から振込んでください。
    • 応 募 登録期間内に申込みを行ってください。(締切日消印有効)
    • 応 募 登録期間内に申込みを行ってください。(締切日消印有効)
    【払込場所全国の郵便局】
    加入者名すまい・まちづくり設計競技
    口座番号00150-4-149557
    • 登録手続きを完了したとき、登録通知書と設計に必要な下記資料(CD-ROM)を送付します。
    ア 鹿嶋市案内図
    イ 鹿嶋市全図1/38,500
    ウ 課題地位置図1/20,000
    エ 課題地配置図1/2,500
    オ 課題地内公図1/2,500(大町、仲町、桜町、角内の地区割り図)
    カ 課題地内通り図
    キ 課題地内用途現況図1/2,500
    ク 地区計画及び整備計画の区域図
    ケ 航空写真及び現況写真
  2. 質疑応答の方法
    • 課題に対する質疑は、郵送、ファックス又は電子メールとし、質疑受付期間内に事務局へ提出してください。
    • 質問事項はその主旨がわかるよう、1件ごとに記載してください。
    • 質疑応答書は、統一した回答として登録者全員に郵送します。
  3. 応募設計図書の提出
    • 応募設計図書は、応募設計図書期間内に必着するように一括して、下記7の事務局宛に提出してください。(郵送の場合は、締切日消印有効)
    • 応募登録後に設計資料と一緒に交付された応募図書提出用紙に必要事項を記入して、図書に同封して提出してください。
・図面の裏面には、登録番号と氏名を記入してください。

7 設計競技のお問い合わせ先及び応募登録・質疑・応募設計図書の提出先

財団法人住宅生産振興財団内 すまい・まちづくり設計競技係
〒105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目21番19号 秀和第2虎ノ門ビル7階
TEL03‐3580‐8811 FAX03‐3580‐9422
E-mail welcome@machinami.or.jp
※当財団は、移転いたしておりますので、上記へのご連絡はご了承願います。
 また、第22回すまい・まちづくり設計競技への応募は終了させていただいております。あらかじめご了承ください。

8 著作権及び入賞作・応募作品の取り扱い

入賞作及び応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、主催者及び関係機関は、その公表等に当たっては著作権者名を明記した上で、自由に使用できるものとします。なお、応募作品は返却しません。

9 賞

  • 特選(国土交通大臣賞):1点 賞状及び賞金100万円
  • 準特選(まちづくり月間実行委員会会長賞):1点 賞状及び賞金20万円
  • 入選((財)住宅生産振興財団会長賞):2点 賞状及び賞金10万円
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