すまい・まちづくり設計競技

すまい・まちづくり設計競技 第21回応募要項

1 課題地をとりまく事業の概要

 つくばエクスプレスは東京の秋葉原から茨城県のつくばまで最速45分で結ぶ新しい鉄道です。平成17年秋の開業に向けて着々と工事が進められています。この鉄道整備にあわせて、「一体化法(1)」に基づき沿線地域には新しいまちが整備される予定であり、これは首都圏の都市構造を再構築する一翼を担う、東京都、千葉県、埼玉県、茨城県の1都3県にわたる広域的プロジェクトになります。
 特に茨城県南地域は、広々とした自然・田園環境の中に、先進的な研究機能、情報基盤(2)の整備等を展開し、
 首都圏中央連絡自動車道等により、広域的な連携を図る地域として位置づけられています。
 また、社会・経済環境等の変化に対応するとともに、若い子育て世代から高齢者までの多様な世代の居住を促進し、豊かな地域コミュニティが内発的に醸成する21世紀の我が国における新しい居住スタイルを実現できるような住宅地の形成が望まれています。

(1) 一体化法とは、「大都市地域における宅地開発及び鉄道整備の一体的推進に関する特別措置法」(平成元年6月成立)の略です。駅付近からの乱開発の防止と計画的なまちづくりを進め、鉄道の開業にあわせ、新駅を中心に道路・公園等の公共施設整備を図ります。
(2) 情報基盤:「つくばスマートコリドール構想」茨城県南部の沿線開発地区や筑波研究学園都市等においてITの戦略的活用によって、地域の付加価値を高め、人口の集積や企業の立地に資することをねらいとしています。

2 課題地の状況

 課題地は、東京都心から北東約40km、筑波研究学園都市から南西約10kmに位置しています。平成17年秋に開業が予定されているつくばエクスプレスによって都心とおおよそ40分で結ばれるみらい平駅周辺は、鉄道整備と一体的に宅地整備を行う伊奈・谷和原丘陵部(3)一体型特定土地区画整理事業によって整備を進めています。
 この地区は、茨城県内の沿線開発地域の中でも守谷とともに「県南ゲートゾーン」として、茨城県南、及び田園環境地域の玄関にふさわしい洗練された風格あるまちづくりを進める地域として位置づけられています。
 つくばエクスプレスの開業により東京方面にも筑波研究学園都市にも直結され、交通の利便性が格段に高まります。地区内を通過する常磐自動車道は、地区内にはインターチェンジはありませんが、隣接する谷和原インターチェンジ、谷田部インターチェンジへのアクセスは容易です。さらに、つくばエクスプレスと並行して建設される都市軸道路により守谷方面や、将来的にはつくば・千葉県方面と直結される予定であり、その他の都市計画道路と合わせて、地域の交通拠点としても期待される場所です。
 地形的には、小貝川等を主として形成された低地に広がる美しい田園を望む丘陵部にあります。地区の周辺は集落の屋敷林や平地林、畑が点在する田園地域です。また、地区北方に望む筑波山は,近景の緑と相まって趣のあるつくばらしさを伝える郷土景観を形成しています。
 さらに、地区に隣接したゴルフ場や、地区の東方には昔の街並みを再現した「ワープステーション江戸」等、観光・娯楽施設にも近接しています。

(3) 伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業:施行面積274.9ha,計画人口16,000人。この地区の居住者層としては、筑波研究学園都市の研究者、都心への勤務者、SOHO、リタイヤした高齢夫婦世帯等が想定されます。

3 課題地の条件

  1. 概要
    課題地は、この土地区画整理事業地のほぼ中央部にあたり、みらい平駅から約300mの利便性の高いエリアになります。また、鉄道開業後の比較的早い時期に供給を予定している住宅地になります(課題地位置図および周辺図)。
    茨城県の沿線開発地域では、周辺の自然環境と共生・調和するとともに、情報基盤などの先進的技術を積極的に取り入れることとしています。課題地は、その先駆けとなるモデル街区としての展開が検討されます。
    本課題地では、21世紀の地球環境保全に対応すべく環境負荷低減に配慮した先進的な住環境整備をすすめる街区として、自ら住環境の維持・管理を行う多様な世代によるコミュニティを形成した住宅地としていきたいと考えています。
  2. 所在地:茨城県筑波郡伊奈町・谷和原村、伊奈・谷和原丘陵部一体型特定土地区画整理事業(茨城県施行)地内
  3. 課題地面積:約2.4ha
  4. 都市計画等:用途地域 準住居地域(想定)(建ぺい率:60%/容積率:200%)
  5. 周辺施設
    • 駅に隣接して、生活利便施設や地域交流施設等を含むまちづくりセンターを予定しています。
    • 課題地の南側では、商業・業務施設の立地が想定されます。
    • 課題地の北側や、線路を挟んで西側については、一般住宅が想定されます。
    • 課題地周辺の道路は、東側と南側は二車線の歩道のある一般道路であり、西側は鉄道線路に沿って6mの歩行者専用道路が設置されます。
    • 課題地の西側は鉄道が堀割で通過し、みらい平駅は「いつかどこかでみたなつかしさ」をキーワードにした、大きな屋根が特徴的な地上駅舎となります。

4 設計条件

 多様な世代によるコミュニティを形成し、自ら住環境の維持・管理を行なうとともに、環境負荷を低減した
 住宅地計画とするため、以下の設計条件に基づき提案してください。

  1. 環境負荷の低減
    • 施設計画及び住宅計画について、新エネルギーの活用や省エネルギーにより、導入コストに配慮しつつ、環境負荷の低減を図る機能を積極的に提案してください。
    • 街区内の自動車交通による環境負荷を削減し、歩行者導線を確保するように、街区内道路、歩行者専用道路等を計画してください。
    • 緑豊かな街区を形成してください。
  2. 多様な世代によるコミュニティの形成
    • 地域のコミュニティが街区の保全・管理を行なっていく手法と、そのために必要な施設やその配置を提案してください。
    • 多様な世代によるコミュニティを永続させるため、長く住み続けられる住宅の工夫をしてください。
    • 多様な世代の方々が居住する街区としたいのでユニバーサルデザインを考慮してください。
  3. 景観の配慮
    • 街区内の景観に配慮して、街区・住宅設計や植栽計画を提案してください。
    • 地区の周辺道路は光ファイバーや電線が地下埋設されることが予定されています。住宅事業者の負担の軽減とともに、地区内の景観に十分に配慮して、各戸への引き込み計画を提案してください。
    • ゴミ置き場について居住環境に配慮して適切に配置してください。
    • 東側の道路については、木立の中を車や人が楽しく行き来できる地区のシンボルロードとして整備の構想がありますので、それとの調和を図ってください。
  4. その他
    • 住宅は戸建住宅を原則とし60戸程度設定してください。
    • 地域の住宅施設のエントランスとなる位置にありますので、そのシンボル性に配慮してください。
    • 隣接する商業・業務施設街区は、近隣商業地域の用途地域を想定しており、比較的高密度な土地利用が予想されますので、騒音等に配慮してください。
    • 光ファイバー整備による高度な情報通信基盤を活用したライフスタイルが可能となる住宅の提案をしてください。
    • 整備コストや防犯についても十分配慮してください。
    • 原則として、建築基準法等の法令に適合していることが必要です。

5 応募設計図書

  1. 計画の趣旨・コンセプト
    • 計画の趣旨として、計画の方針、まちづくりの方向性等を文書で表現してください。
    • 計画のコンセプトとして、まちづくりの目標、住宅地のテーマ等を具体的に表現してください。
  2. 全体計画図
    • 課題地内について、建築計画、住棟配置計画、植栽計画等の内容を表現してください。
    • 縮尺は1/500程度とします。
  3. 土地利用計画図、動線計画図
    • 宅地・駐車場用地・コモンスペース等を示してください。
    • 土地利用計画図の右下に下表を付けて概要を示してください。 ()
    • 人・車の動線計画を簡単に記入してください。
  4. 施設及び住宅計画等
    • 提案の特徴等を示す部分について図面又はイラスト等で表現してください。
    • 光ファイバーや電線の整備については適宜整備計画を文章や図で示して下さい。
    • 住宅計画については、想定した居住者層や、長く住み続けられる工夫、エネルギー面での検討も加え、説明及び図で示して下さい。
  5. コミュニティによる街区の保全・管理について
    • 提案したアイデアについて、その手法等も交え、適宜文章、図面、イラスト等で表現してください。
  6. その他
    • 必要に応じて、平面図、立面図、断面図、部分パース、イラスト等を使用して表現してください。
  7. 提出図書
    • A1版(841mm×594mm)2枚以内に横使いでまとめてください。
    • 図面は、巻けないような表装は施さないでください。

6 登録及び提出方法等

  1. 応募の登録等
    • 応募しようとする方は本応募要項にある見本に従って、添付の郵便払込取扱票に所定の次項を記入の上(記入例参照)、その用紙を使って登録料3,000円を郵便局から振込んでください。
      応募:登録期間内に申込みを行ってください(締切日消印有効)。
      払込場所:全国の郵便局
      加入者名:すまい・まちづくり設計競技
      口座番号:00150-4-149557
    • 登録手続きを完了したとき、登録通知書と設計に必要な下記資料(CD-ROM)を送付します。
      ア 課題地位置図 1/10,000
      イ 街区確定図
      ウ 造成計画図
      エ 航空写真
      オ 地区パンフレット(土地利用計画図を含む)
  2. 質疑応答の方法
    • 課題に対する質疑は、郵送、ファックス(A4用紙・横使い・横書き)または電子メールとし、質疑受付期間内に事務局に提出してください。
    • 質問事項はその主旨がわかるよう、1件ごとに記載してください。
    • 質疑応答書は、統一した回答として登録者全員に郵送します。
  3. 応募設計図書の提出
    • 応募設計図書は、応募設計図書期間内に必着するように一括して、下記7の事務局宛に提出してください。(郵送の場合は、締切日消印有効)
    • 応募登録後に設計資料と一緒に交付された応募図書提出用紙に必要事項を記入して、図書に同封して提出してください。
    • 図書の裏面には、登録番号と氏名を記入してください。

7 設計競技のお問い合わせ先及び応募登録・質疑・応募設計図書の提出先

財団法人住宅生産振興財団内 すまい・まちづくり設計競技係
〒105-0001 東京都港区虎ノ門一丁目21番19号 秀和第2虎ノ門ビル7階 E-mail welcome@machinami.or.jp
※当財団は、移転いたしておりますので、上記へのご連絡はご了承願います。
 また、第21回すまい・まちづくり設計競技への応募は終了させていただいております。あらかじめご了承ください。

8 著作権について

入賞作及び応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、主催者および関係機関は、その公表等に当たっては著作権者を明記した上で、自由に使用できるものとします。なお、応募作品は返却しません。

9 入賞作の取扱い

入賞作品は、地元において開催を予定している事業説明会等で良好な整備イメージとして、住宅事業者等に紹介する場を設ける予定です。

10 賞

  • 特選(国土交通大臣賞):1点 賞状及び賞金100万円
  • 準特選(まちづくり月間実行委員会会長賞):1点 賞状及び賞金20万円
  • 入選((財)住宅生産振興財団会長賞):2点 賞状及び賞金10万円
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